ピッチングに限定していうと、福井はすごくいいピッチャーだと思う。

だけど、バッティングやフィールディングを含めた総合力で考えるといいピッチャーとは言い難かった。
簡単に言うと、バッティングが悪いのだ。
バッティングが悪いがために、福井の打席は全く期待ができなかった。
しかも、バンド失敗もよくする。（あくまでも私のイメージです。）

このあたりが前エースのマエケンとの大きな違いであり、大きな差であった。

だが、今日の福井はちがった。
阿部に被弾した後、自ら反撃の口火となるツーベースを放ったのだ。
しかも、あの菅野からである。さらにいうと、前の回、その菅野から直撃打を受けていたのだ。
しびれる一打だった。

今シーズン、マエケンにかわるエースとして期待されていたものの、調子が上がらず、2軍落ち。
とても悔しい思いをしたと思う。

だから、7月末の京セラドームでの復活は見事だった。
あの1勝は5勝分の価値があると、一緒に観戦していた仲間と話した。

そして、今日も菅野に投げ勝った。
追いすがるジャイアンツを奈落に突き落とし、ついに25年ぶりのマジック点灯をもたらした。
今年は、ノムスケにエースの座をゆずったが、これからでも遅くない。
チームを優勝に導くピッチング、CSでの勝利、チームを日本一に導くピッチングをして、真のエースになってほしい。
もちろん、攻撃の時は一人の野手として貢献しつつ。

私が考える5勝分には、CS、日本シリーズの勝ち星も入れておきたい。